ばんのひとりごと。


by wakeittemoaoiyama

<   2008年 06月 ( 1 )   > この月の画像一覧

d0030772_1913364.jpg

Man the Hunted
~ヒトは食べられて進化した~
ドナ・ハート
ロバート・W・サスマン著
伊藤伸子訳

㈱化学同人

本来
人類のことを
食物連鎖ピラミッドの頂点だ と
信じて止まない
西欧のエゴイスト(Man the Hunter論者)向けに
出版された本のようだ。

要約すると。

①人類は昔から
食物連鎖ピラミッドにおいて
真ん中辺ですよ。

②動物を狩りもしたし
動物に狩られもしましたよ。

③「猛獣や猛禽類に
食べられちゃうかもしれない」
という日常的な恐怖によって
人類はここまでの進化を遂げましたよ。
以上。

という
草食系の俺としては
なかなか勇気づけられる内容。

つまり恐怖や危機に対して
進化を続ければ◎ってこと。

ここで思うのは
“家が溶けてなくなる”
という理解不能な危機に見舞われている
北極のシロクマにも
急速に進化を遂げてもらいたい
ということ。

溶けた北極の氷を元に戻すのは
人類の力ではもう手遅れだそうだから。

最後に
アフリカで布教活動が始まったころに
宣教師向け冊子に書かれていたという
心得を紹介する。

みごとなまでに
控えめにまとめられているものの
内容はいたって深刻。

それでは
アフリカニシキヘビに出会ったときの心得を。

『ヘビにのみ込まれたときの心得』

走って逃げないこと。
アフリカニシキヘビは人間よりも速く走る。
すべきは
地面の上に仰向けに寝そべること。
両脚をそろえ
両腕とも体の横につけて
頭も完全に地面につける。

するとニシキヘビは
あなたの体の下に頭を押し入れようとする。
少しでも隙はないかと試しているのである。

[著者注]
[わざわざ二本足歩行に進化したのは
大型ヘビから走って逃げるためでもあるのにと
今なら誰しも思うところだろう。]
では 心得に戻ろう。

冷静さを保つこと。
少しでも動いたら
あなたの体の下に入り込み
とぐろを巻きつけて絞め殺そうとする。
しばらくするとニシキヘビは
もぐり込もうとするのに飽き
おそらく何の前置きもなしに
あなたをのみ込もうとする。
たぶん片方の脚から始めるはずだ。

冷静さを保つこと。
脚はのまれるままにしておく。
まったく痛くはないが
時間がかかる。

[著者注]
[「まったく痛くない」?
時間がかかるから
少々じれったいだけとでもいうのか。
片方の脚から
痛みもなくのみ込むだろうというのは
まさに「たぶん」だろう。
もし 動かない獲物の反対側の端
つまり頭からのみ込もうとしたら
どうなるだろう・・・]
だが さらにこう続く。

気が動転して
あなたがもがきだしたら
相手は即座にとぐろを巻きつけてくる。

冷静さを保ったままでいれば
のみ込まれ続ける。

膝ぐらいまでのみ込まれるまで
辛抱強く待つこと。

それから注意深くナイフを取り出し
相手の口のふくらんだほうに差し込んで
裂け目から一息に切り裂く。

d0030772_19142121.jpg

200万年前 人類の祖先と大タカの図
[PR]
by wakeittemoaoiyama | 2008-06-01 19:22 | 読書感想